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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻9号

1992年09月発行

文献概要

症例

外傷性中枢性塩喪失症候群の1例

著者: 川尻勝久1 松岡好美1 韓正訓1

所属機関: 1済生会茨木病院脳神経外科

ページ範囲:P.1003 - P.1007

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I.はじめに
 中枢神経疾患に伴う低Na血症の原因の多くは,ADH不適合分泌による希釈性低Na血症,すなわちSIADHと考えられてきたが,その後尿中へのNaの異常排泄が原因である塩喪失症候群の報告が増えてきた.しかし,頭部外傷後に中枢性塩喪失症候群がみられたという報告はまれであり,しかもそのほとんどが高齢者におけるものである.最近われわれは,頭部外傷後に著明な低Na血症をきたし,中枢牲塩喪失症候群と診断し,酢酸フルドロコルチゾンが著効を奏した幼児例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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