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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科20巻9号

1992年09月発行

文献概要

症例

成長ホルモン補償療法中に腫瘍再発を来した2症例

著者: 渡辺仁13 岩佐晋1 卯木次郎1 武田文和1 磯部逸夫2

所属機関: 1埼玉県立がんセンター脳神経外科 2深谷赤十字病院脳神経外科 3群馬大学脳神経外科

ページ範囲:P.1009 - P.1012

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I.はじめに
 下垂体性小人症に対する唯一の治療法は,その原因の如何にかかわらず,ヒト成長ホルモン(hGH)による補償療法である.過去においてはヒト下垂体からの抽出製剤のみにたよっていたが,今日では遺伝子組換え操作の発展により人量のhGHが得られるようになり,同疾患に悩む子どもたちに大きな救いとなっている.
 われわれは,hGH補償療法中に再発を来した脳腫瘍患者2例を経験したので,hGH投与と脳腫瘍再発との関係について若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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