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研究
脳表SEP記録による中心溝の同定—術中モニタリングはどのようにして臨床的に有用となりうるのか?
著者: 関谷徹治1 畑山徹1 岩淵隆1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.19 - P.27
文献購入ページに移動最近では,さまざまな誘発電位を利用した術中モニタリング法が臨床の場で試みられるようになっており,刺激可能な部位はほとんど刺激され尽した感さえある.しかしこれらの術中モニタリング法のすべてについて,その臨床有用性についてのコンセンサスが得られているとは諄いがたい.すなわち,ある術中モニタリング法を実施している施設はその有用性を主張するが,それを実施していない施設に対しては,その主張が説得力も持たないというような状況が起こっている.このような時,術中モニタリングに普遍性と一般性をもたせるためには,真に臨床的に有用な術中モニタリングはどのような条件を満たしているべきかという点を検討しておくことは意義のあることであろう.
以上のような観点に立って,ここではわれわれが行ってきた脳表SEP記録による中心溝同定の経験を提示し上述の論点に考察を加えた.言い替えれば本研究の目的は,どのような牲格の術中モニタリングが臨床的に有用でないかを明らかにすることであるとも言えよう.
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