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雑誌目次

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻10号

1993年10月発行

雑誌目次

忘れ得ぬ先達

著者: 竹内一夫

ページ範囲:P.865 - P.866

 脳神経外科を専攻するわれわれにとっては避けて通れない脳死・脳蘇生の領域にも,多くの優れた先達がいる.いずれも他の領域でも立派な仕事を残している知名の大家である.この機会に筆者がさいわい謦咳に接することができたこれらの忘れ得ぬ人々について,いくつかの思い出を拾ってみよう.
 Dr.Maurice Goulon 1959年にP.Mollaretと共著で発表した“Le coma dépassé”と題する論文は,ながく脳死研究の歴史に残るものである.すなわちC.Barnardの最初の心臓移植よりも8年も前に,脳死患者23例の生命徴候,神経症状および脳波所見を詳しく分析した.そして脳死状態の昏睡と,他の昏睡とを区別すべきことを指摘し,前者を論文の題名のように「超昏睡」と呼んでいる.

連載 脳循環代謝・10

脳循環とNitric Oxide(NO)

著者: 田中耕太郎 ,   福内靖男

ページ範囲:P.867 - P.873

I.はじめに
 脳循環の主要な調節機序として従来,化学的調節,神経性調節,自動調節が挙げられてきた17).しかし近年,血管内皮を介する調節機序の存在が注目されるようになり,特にNitric Oxide(NO)と上記の各調節機序との関係が精力的に研究されつつある.すなわちFurchgottらによるEDRF(endothelium-derived relaxing factor)の発見,その後のEDRFがNOないしNO近縁物質であるとの報告により,血管内皮に脳血管調節の主要な場を求めて研究者の注目が集まった8).更にNO合成酵素が脳血管内皮に加えて脳血管に分布している神経線維などにも同定されるに及び,NOが単に内皮由来の拡張物質である以外に,神経伝達物質としてより広い生理学的役割を担っている可能性が示唆されるようになってきた8,24).これら一連の研究の進歩は,脳循環を研究する者にとって,どれも大いに興奮させるものであった.本稿では,国際誌に発炎された報告をもとに,NOの脳循環調節における役割につき現在までの知見を概説する.

解剖を中心とした脳神経手術手技

内シャントを用いた頭蓋底部の手術

著者: 堀智勝

ページ範囲:P.875 - P.884

I.はじめに
 頭蓋底を定義すると,Glasscock5)によれば.“Theskull base is that part of the cranium that includes thegreater wing of the sphenoid, the temporal bone, andthe occipital bone to the midline.”ということになる.頭蓋底の手術でKeyとなる構造の一つに頭蓋内外の内頸動脈があげられ,その解剖,および病変との関連による種々の対応が手術の成否を決定すると言っても過言ではない.海綿静脈洞内の巨大動脈瘤等に対して,内頸動脈を結紮したときに,症例の25%ではCBFが20ml/100g/min以下に低下すると言われている.またCBFがバルーン閉塞試験で35-40ml/100g/min以上であれば頸動脈の永久的な閉塞は安全であると見なすのが一般的である.しかし,CBFがそれ以下では内頸動脈の永久閉塞は危険であり,特に20ml以下では大変危険であり,バイパスなどを置いて虚血を防止したほうが安全と言われている1).しかし端ら6)がEC-IC bypassを併用して内頸動脈を結紮した137症例の多施設での検討では約25%に虚血症状が出現し,その38%が結果的に回復したにすぎなかった.この合併症はかなり高率であり,単純な頸動脈結紮とほとんど変わりがないことから,バイパス術の有効性に疑問が投げかけられた.しかし,これらの数値と内頸動脈の単純な結紮による虚血発作出現率の比較可能な良い研究がないために,本当にバイパス術が無効であるのかという問題については結論を出すのは早計ではないかとも考えられる.ちなみにNishiokaら11)の統計では単純内頸動脈結紮による虚血合併症はじつに71例中35例(49%)であり,これを単純に端の25.4%と比較すると有意にバイパス群の成績がよいことになる.即ちバイパス術を併用した内頸動脈の結紮でも約1/4に虚血が生ずる恐れがあると考えたほうが,バイパス術を無効であると考えるよりも無理がないと筆者は考えている.この虚血症状発生率をいかに低下させるかが,今後解決すべき問題ではないかと思われる.
 海綿静脈洞内の巨大動脈瘤にたいしてhigh flowbypassを行って良好な成績が得られたという報告があるが,その一方で報告されない失敗例も少なからず存在することが推定される.Spetzler; Fukushimaら15)のPetrous Carotid-Intradural Carotid Bypassはすぐれた方法であるが,その吻合に要する時間が90-120分と長く,とくにバルーンテストで虚血症状を起こすような患者ではこのバイパスは適応が無いと考えられる.さらにバルーンテストで陰性の患者でも,虚血症状の発現が気になるところである.吻合中にintraluminal shuntを挿入し虚血時間の短縮を計るideaや成功例が報告されている.しかし,SekharがAl-Mefty1)の論文にcom-mentしているように,この手技にも種々の問題点がないわけではない.われわれは,これらの事実を踏まえた上で,頭蓋底の手術を行う際に合併症のほとんど無いシャント管の開発に努力してきた.
 本稿ではいまだ,完成品には程遠いが,現時点で一応使用にたえるシャント管が作製できたので症例を呈示しながら,シャント管を用いた頭蓋底の手術手技について説明したい.
 本シャント管を用いるときに最も必要な解剖学は,petrous portionを中心とした,内頸動脈の解剖である.すでにその解剖については立派な研究1,3,4,8,10,12)が行われているが,C5部の内頸動脈の露出とその吻合に際して必要な解剖について碗点的に本稿では解説したい.
 さらに現在まで,頭蓋底病変である海綿静脈洞内血管病変や,頭蓋底腫瘍摘出時の静脈洞の再建,CEAなどにも使用してきたので,その使用経験についてご紹介する.さらに本シャント管がどのような病変に対して使用可能あるいは必要であるかについて考察したい.

研究

脳動脈瘤破裂による重症くも膜下出血の発生に関与する因子(Risk Factors)の検討

著者: 藤田勝三 ,   林賢濱 ,   増村道雄 ,   江原一雅 ,   朝田雅博 ,   玉木紀彦

ページ範囲:P.885 - P.889

I.はじめに
 脳動脈瘤の手術成績は,microsurgeryの導入,手術アプローチの.改良及び急性期手術の普及により飛躍的に向上したが,動脈瘤破裂による重症くも膜下出血例の手術成績は,くも膜下出血による直接的脳損傷や,術後に発生する脳血管攣縮のため尚満足すべきものではない.今回脳動脈瘤患者の手術成績を向上させるためには,重症のくも膜下出血の発生を未然に予防することが重要であるとの観点から,その発生に関与すると考えられる危険因子(risk factors)と,重症くも膜下出血患者の予後に影響を及ぼす危険因子について自験例81例において検討を加えた.

内頸動脈血管形成術用Blocking Balloon Catheterの開発

著者: 寺田友昭 ,   横手秀行 ,   中村善也 ,   津浦光晴 ,   中井国雄 ,   西口孝 ,   板倉徹 ,   林靖二 ,   駒井則彦 ,   兵谷源八 ,   板谷勝美

ページ範囲:P.891 - P.895

I.はじめに
 近年血管内手術の進歩とともに,各種動脈硬化性病変に対しても血管形成術(PTA)が施行されるようになってきた.すでに,頭頸部領域では,鎖骨下動脈,外頸動脈,椎骨動脈等に対してPTAが施行されていたが,最近は内頸動脈病変に対してもPTAが施行されてきている1,4,8,9).しかし,本血管は血栓形成の状態から,PTA施行時に遠位への栓子による合併症が出現しうる.この合併症を防ぐため,TheronらはPTAを行う部位よりも遠位を,バルーンカテーテルで閉塞した状態で血管形成術を行い,その後内腔を洗浄し,遠位のバルーンを解除している.しかし,Theron8)らのblocking balloonのシステムはフローコントロールであるため,内頸動脈の分岐が急峻な場合や狭窄の程度の強い場合には,容易にバルーンが挿入できない場合がある.今回われわれは,内頸動脈PTA用のblocking balloon catheterとして,フローコントロール,トルクコントロールの両方ができるようにという観点から,東レ社スーパーセレクターインフユージョンタイプ(SP-IF)の先端にバルーンを装着したものを作製し,臨床使用し良好な結果を得たので報告する.

巨大脳動脈瘤において破裂以外の機序で急激な症状の増悪を来すメカニズム—壁内出血ならびに瘤内血栓化

著者: 安井敏裕 ,   矢倉久嗣 ,   小宮山雅樹 ,   夫由彦 ,   永田安徳 ,   田村克彦

ページ範囲:P.897 - P.901

I.はじめに
 児玉らが,文献上から渉猟した1023例の集計によると,巨大脳動脈瘤の症状発現機序としてはmass effectによるものが約2/3,クモ膜下出血によるものが約1/3となっており,その他血栓によると思われる虚血症状によるものが散見されている8).今回,著者らは破裂はしておらず広義のmass effectであるが,症状の発現が急激で通常のmass effectによる場合とは異なる発症形式を呈した巨大脳動脈瘤の2症例を経験したのでMR所見を中心に,その発現機序に付いて考察する.

脳幹周囲脳槽に限局した出血を呈する出血源不明のくも膜下出血の臨床的検討

著者: 北原孝雄 ,   大和田隆 ,   常盤嘉一 ,   倉田彰 ,   宮坂佳男 ,   矢田賢三 ,   管信一

ページ範囲:P.903 - P.908

I.はじめに
 近年の脳血管撮影の技術的な進歩に伴い,出血源不明のくも膜下出血(SAH)の頻度は減少しているとはいえ,なお約5-15%に原因不明例が存在するとの報告1,4,6)がある.
 また出血源不明のSAHの臨床的特徴として,比較的軽症例が多く,再出血の頻度が低く,予後も良好であるとされている.この事実は脳動脈瘤破裂によるSAHとは明らかな相違を示すものと考えられる.上記の観点から出血源不明のSAHを検討した結果,CT上脳幹周囲脳槽にのみ限局したSAHを呈する一群が存在することが判明した.今回われわれはこれらの脳幹周囲脳槽にのみ限局した出血を呈する一群(以下限局例)の臨床的意義を明らかにすることを目的とし,以下の検討を行った.

聴神経腫瘍の術後再発育に関する評価—聴神経腫瘍をどこまで摘出すべきか

著者: 谷諭 ,   篠田宗次 ,   小山勉 ,   田中英明 ,   橋本卓雄 ,   中村紀夫 ,   阿部俊昭

ページ範囲:P.909 - P.913

I.はじめに
 聴神経腫瘍に対する手術の進歩は著しく,顔面神経のみならず蝸牛神経を保存し腫瘍を全摘出することが目標となってきた感がある.しかし顔面神経,蝸牛神経等を手術中に形態的に残存しえても術後に一時的あるいは長期間にわたり神経麻痺を生じることは多かれ少なかれ経験することと思われる.このような麻痺を避けるためにあえて腫瘍の一部を意図的に残存させることも考えられる.当然再発が危惧されるが,実際に再発に遭遇する機会は比較的少ないように思われた.いわゆる全摘出例が多くなったためか,腫瘍残存後の腫瘍再発育の可能性に関する報告は少なく再調査の必要性を感じた.もしわれわれの予想どおりに再発育が少なければ,意図的に腫瘍を残存させて神経機能の温存を計ることも,聴神経腫瘍の治療に関する別のゴールとなると考え,検討をすることにした.

小児頭部外傷の神経心理学的転帰に関する検討

著者: 国塩勝三 ,   河田幸波 ,   三好康之 ,   萬代真哉 ,   松久卓 ,   守山英二 ,   松本祐蔵 ,   田中良子

ページ範囲:P.915 - P.920

I.はじめに
 自動車事故などによる頭部外傷は,小児の不慮の事故でも頻度が高く,小児の死因の上位を占めることはよく知られている.小児の頭部外傷は一般に成人例と比較し予後は良好であるといわれている1,9)ものの,重症な後遺症を残すことも少なくない.逆に一見予後良好で,神経学的には問題のないように思われる患児において,学業復帰が十分出来ていない症例を経験することがある.本邦に於いては,このような小児頭部外傷の長期予後,リハビリテーション,特に神経心理学的転帰との関連性に関する報告は散見されるにすぎない.今回われわれは,小児頭部外傷における長期予後,特に神経心理学的転帰を検索するため,CT・MRI所見による脳損傷のタイプと知能検査および性格検査,さらに学業復帰との関連性について検討したので報告する.

症例

大脳鎌に転移を認めた胸腺癌の1例

著者: 山村一仁 ,   久保長生 ,   青木伸夫 ,   加川瑞夫

ページ範囲:P.921 - P.924

I.はじめに
 原発性胸腺癌は稀な腫瘍であり,その頭蓋内転移はさらに稀である.本疾患の分類,悪性度の判定1,4,5,12,20)についてはなお論議のあるところであるが,Rosai & Levine15),下里18,19)らによって胸腺癌の概念が再検討され,近年,胸部外科領域においてその報告は増加しつつある.従来胸腺腫あるいは悪性胸腺腫として報告された症例の中に,現在であれば胸腺癌と診断されるものが含まれている可能性が示唆されている.胸腺腫瘍の頭蓋内転移については現在のところ,胸腺癌が6例16),悪性胸腺腫が26例3,8-10,13,17,23,24),カルチノイド21)が1例の33例が報告されているにすぎない.今回われわれは縦隔腫瘍摘出後,組織診断にて胸腺癌と診断され,その後,頭蓋内,大脳鎌への転移を認めた1例を経験した.胸腺腫瘍の概念の変遷と共に若干の文献的考察を加えこれを報告する.

脊髄脂肪腫を合併した真のHuman Tailの1例

著者: 松尾孝之 ,   古賀博明 ,   森山忠良 ,   山下弘巳 ,   今里賢一郎 ,   近藤方彰

ページ範囲:P.925 - P.929

I.はじめに
 古くからよく知られた奇形であるhuman tailは,胎生6週頃に起こる胎尾の退化の過程が正常に進まないために発生すると考えられており,現在までにも100例以上の報告がなされているが,尾椎を含む真のhuman tailの報告は少ない.
 今回われわれは腰部脊髄脂肪腫,二分脊椎を合併した尾椎を含む真のhuman tailの1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

慢性硬膜下血腫で発症したMiddle Fossa Neuroepithelial Cystの1例

著者: 松山武 ,   青山信秀 ,   榊寿右

ページ範囲:P.931 - P.933

I.はじめに
 Neuroepithelial cystは発生場所により,colloidcyst, epithelial cyst, ependymal cyst, chroidal epen—dymal cystと異なった名称で呼ばれている.symptoma—tic intracranial neuroepithelial cystは稀であり,第III脳室に発生した場合の髄液路の閉塞による頭蓋内圧亢進症状が最も多く認められる.他の症状としては,脳槽内に発生した場合,脳神経の圧迫症状を呈することがある.今回われわれは慢性硬膜血腫で発症したmiddlefossa neuroepithelial cystを経験したので,文献的考察を加え報告する.

塞栓術に伴いクモ膜下出血および橋出血を発症した左後頭葉巨大AVMの1例

著者: 木村正英 ,   鈴木重晴 ,   関谷徹治 ,   柴田聖子 ,   岩渕隆

ページ範囲:P.935 - P.939

I.はじめに
 近年,巨大脳動静脈奇形(以下AVM)の治療は手術を考慮した場合,手術前に段階的に塞栓術を行うことが一般化されつつあり,それに伴い塞栓術に固有な合併症に対する認識の必要性も増してきたと思われる.今回,われわれは左後頭葉巨大動静脈奇形に対し,手術前に椎骨脳底動脈経由で塞栓術を試みた際に高度のクモ膜下出血および橋出血を発症した例を経験したので,AVM塞栓術の出血性偶発症について文献的に考察する.

神経線維腫症徴候を欠く円蓋部富血管性髄膜腫の母娘例

著者: 楮本清史 ,   卯木次郎 ,   安達淳一 ,   根岸俊文 ,   武田文和

ページ範囲:P.941 - P.946

I.はじめに
 通常,髄膜腫は孤発性に発生するが,Neurofibroma—tosis(以下NFと略す)に合併して家族性に発生する例が知られている.
 われわれは,NFの徴候を欠く母娘に生じた前頭円蓋部の富血管性5)(angiomatous)髄膜腫を経験したので,文献的考察を含めて報告する.

MRI誘導定位脳手術による密封小線源療法が有用であった微小グリオーマの1例

著者: 中川実 ,   松本健五 ,   東久登 ,   小野恭祐 ,   篠原千恵 ,   津野和幸 ,   前城朝英 ,   古田知久 ,   大本尭史

ページ範囲:P.947 - P.951

I.はじめに
 近年,CT,MRIなどの画像診断技術の進歩により,各種のより微小な病変が検出されるようになった.脳腫瘍,特にグリオーマの領域においても,従来見逃されがちだった小病変が(早期)微小グリオーマとして注目されつつある.今回,われわれはCTL描出不明瞭で,MRIでも脳梗塞との鑑別困難であった左運動領野近傍の小病変に対し,MRI誘導定位脳手術装概を用い,生検により組織診断後,密封小線源療法(brachytherapy)を行った微小グリオーマを経験し,良好な結果を得たので,その有用性について若トの文献的考察を加えて報告する.

軽微な頭部外傷後に頭蓋内圧充進症状を呈した静脈洞血栓症の2小児例

著者: 佐藤秀樹 ,   魚住徹 ,   木矢克造 ,   有田和徳 ,   栗栖薫 ,   隅田昌之 ,   井川房夫

ページ範囲:P.953 - P.957

I.はじめに
 静脈洞血栓症は,感染・脱水・妊娠など種々の原因により発生することが知られているが,外傷によるものは比較的稀であり,実際に画像診断上静脈洞血栓症を証明しえた報告例は少ない.また,静脈洞血栓症の臨床症状は,意識障害,麻痺,痙攣など急性脳症を呈することが多く,いわゆる良性頭蓋内圧亢進症を呈することは少ない.
 軽微な頭部外傷後に発症し,局所脳症状を呈することなく頭蓋内圧亢進症を呈した静脈洞血栓症の2小児例を経験したので報告する.

間歇的疼痛をきたした脊髄硬膜外血管脂肪腫の1例

著者: 榊孝之 ,   藤田敏晃 ,   吉峰俊樹 ,   種子田護 ,   早川徹

ページ範囲:P.959 - P.962

I.はじめに
 血管脂肪腫は皮下あるいは筋組織内にしばしば発生するが,中枢神経系における発生は稀である5).今回,両足底部冷感および腰部から両下肢にかけての間歇的疼痛をきたした脊髄硬膜外血管脂肪腫を経験したので神経学的特徴および病態につき検討を加えた.

基本情報

Neurological Surgery 脳神経外科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1251

印刷版ISSN 0301-2603

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