文献詳細
文献概要
症例
MRI誘導定位脳手術による密封小線源療法が有用であった微小グリオーマの1例
著者: 中川実1 松本健五1 東久登1 小野恭祐1 篠原千恵1 津野和幸1 前城朝英1 古田知久1 大本尭史1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.947 - P.951
文献購入ページに移動近年,CT,MRIなどの画像診断技術の進歩により,各種のより微小な病変が検出されるようになった.脳腫瘍,特にグリオーマの領域においても,従来見逃されがちだった小病変が(早期)微小グリオーマとして注目されつつある.今回,われわれはCTL描出不明瞭で,MRIでも脳梗塞との鑑別困難であった左運動領野近傍の小病変に対し,MRI誘導定位脳手術装概を用い,生検により組織診断後,密封小線源療法(brachytherapy)を行った微小グリオーマを経験し,良好な結果を得たので,その有用性について若トの文献的考察を加えて報告する.
掲載誌情報