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研究
転移性脳腫瘍のガンマナイフ治療
著者: 木田義久1 小林達也1 田中孝幸1 雄山博文1 岩越孝恭1
所属機関: 1小牧市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.991 - P.997
文献購入ページに移動近年ガンマナイフ,あるいはlinear acceleratorを用いた,いわゆるstereotactic radiosurgery6,7)が注目されており,特に脳動静脈奇型,その他の脳血管奇型7,11),聴神経腫瘍4),髄膜腫3,5)などの治療の中で,非手術的治療法として良好な成績が報告されている.脳腫瘍では,主に良性腫瘍がその治療対象となっており,悪性グリオーマ9),あるいは転移性脳腫瘍1,8,10,12,13)などの悪性腫瘍群の治療については報告が少い.われわれは,1991年5月より,ガンマナイフによる治療を導入し,1992年12月までに約400例の治療を施行した。これらのうち,十分な経過観察が得られた転移性脳腫瘍の治療成績を検討し,本疾患がradiosurgeryの良い対象となりうるかどうか,初期効果を中心に治療効果および副作用,他の治療法の併用とその選択などについて報告する.
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