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研究
下垂体卒中及び無症候性下垂体腺腫内出血における内分泌機能とMRI所見の検討
著者: 関貫聖二1 坂東一彦1 白川典仁1 松本圭蔵1 板東浩2 斎藤史郎2 日下和昌3
所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2徳島大学第一内科 3徳島市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.1005 - P.1012
文献購入ページに移動MRI scanの導入以後下垂体内出血血の術前診断が比較的容易となり,最近の報告では下垂体内出血は無症候性例も含めると全下垂体腺腫の約10-20%を占めているとされている3,8,11,12).しなしながら大半はMRI所見を中心とした画像所見と術中所見ないし組織所見を中心に検討された報告であり,今回われわれが行ったように視床下部・下垂体機能不全の病態を各種負荷試験を行って詳細に検討した報告は少ない1),本論文では,われわれの施設で高磁場MRI導入以後に経験した下垂体腺腫中,下垂体卒中例及び無症候性下垂体腺腫内出血(以下無症候性出血と略)を認めた13例に関して前述の点を考慮し,画像所見,術中所見に加えて下垂体前葉に対する直接刺激であるTRH, LH-RH, GRH, CRF4者負荷試験に対する反応と視床下部を介する刺激であるin—sulin負荷試験,L-dopa負荷試験に対する反応を対比検討することにより,本病態でみられる下垂体機能低下の内分泌学的障害の病態を検討した.
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