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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻12号

1993年12月発行

文献概要

研究

リニアック脳定位照射法のProspective Dose-Escalation Study

著者: 白土博樹1 井須豊彦2 清水幸彦3 西岡健1 野中雅4 阿部悟5 松村茂樹6 清水匡1 市村亘1 鈴木恵士郎1 南部敏和7 東北海道ラジオサージェリー研究会8

所属機関: 1帯広厚生病院放射線科 2釧路労災病院脳神経外科 3帯広第一病院脳神経外科 4帯広脳神経外科病院 5北海道大学歯学部放射線科 6帯広協会病院脳神経外科 7釧路労災病院放射線科 8東北海道ラジオサージェリー研究会

ページ範囲:P.1089 - P.1095

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I.はじめに
 近年,gamma unitを用いたradiosurgeryは,脳内小病変の治療に対する新しい治療として実績を挙げ注目されている.しかしながら,gamma unitは1)高額であること,2)60COを多数使用しているため,その線源の5-6年毎の定期的交換が必要であること,3)Radiosurgery専用機であること,4)Collimatorのサイズに制限があることなどで,医療経済的に過剰投資が懸念されている19)
 一方,一般病院に普及しているLinac X線による脳定位照射が,最近急速に注目を集めつつある.gammaunitと同程度の治療効果が報告されているが2,3),まだ確立された方法とは言いがたく,問題点も多い.われわれは放射線治療医と脳外科医が共同で慎重にこの新しい治療技術を作り上げるべきと考え,3年前から東北海道ラジオサージェリー研究会を発足させ,2年前からLinac X線による脳定位照射を行ってきた,本報告は,われわれの治療指針,治療技術精度を明らかにし,これまでの初期効果と合併症を検討することを目的として発表したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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