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研究
ニカルジピンの内頸動脈血流速度,局所脳血流量,二酸化炭素反応性に及ぼす効果
著者: 安部和夫1 出水明1 今西正巳2 岩永秀明2
所属機関: 1大阪警察病院麻酔科 2大阪警察病院脳神経外科
ページ範囲:P.1097 - P.1101
文献購入ページに移動構造的にニフェジピンと類似しているカルシウムチャンネルブロッカーは麻酔中の高血圧,心筋虚血,冠動脈攣縮の治療に適していると報告されている12).ニカルジピンは水溶性のdihydropuridine calicium channelblockerで強い血管拡張作用を有している3).脳動脈瘤手術の麻酔管理では動脈瘤の術中破裂を予防するためにtransmural pressureを注意深く管理する必要がある.術中の高血圧は脳動脈瘤の術中破裂を引き起こす誘引となる可能性があるため速やかに治療する必要がある.この目的でニカルジピンは投与されるが,この薬剤のクリッピング術中の脳血流量,血流速度に及ぼす影響についての報告は少ない.今回ニカルジピンの局所脳血流量,二酸化炭素反応性,内頸動脈血流速度(ICBFV)に及ぼす影響について検討した.
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