文献詳細
文献概要
症例
Gd-DTPA MRIが診断に有用であった大嚢胞性頸髄神経鞘腫の1例
著者: 佐藤光夫1 近藤明悳1 大塚信一1 田辺英紀1 松浦伸樹1 長谷川浩一1 沈正樹1 斉木雅章1
所属機関: 1北野病院脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.1143 - P.1147
文献購入ページに移動脊髄神経鞘腫は全脊髄腫瘍の約40-60%を占め,最も頻度が高い3,14).本腫瘍はその大部分が充実性で,時に小嚢胞形成を伴うことはあるが,充実性の部分が非常に乏しく,大嚢胞を形成した症例の報告は極めて稀である1,2,4,11,14,15,17).
今回,著者らはC5前根から発生し,単房性大嚢胞を形成した極めて稀な頸髄神経鞘腫の1例を経験し,これをGd-DTPA造影MRIにて術前診断し得たので,若干の文献的考察を加え報告する.
掲載誌情報