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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻12号

1993年12月発行

文献概要

症例

Gd-DTPA MRIが診断に有用であった大嚢胞性頸髄神経鞘腫の1例

著者: 佐藤光夫1 近藤明悳1 大塚信一1 田辺英紀1 松浦伸樹1 長谷川浩一1 沈正樹1 斉木雅章1

所属機関: 1北野病院脳神経センター脳神経外科

ページ範囲:P.1143 - P.1147

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I.はじめに
 脊髄神経鞘腫は全脊髄腫瘍の約40-60%を占め,最も頻度が高い3,14).本腫瘍はその大部分が充実性で,時に小嚢胞形成を伴うことはあるが,充実性の部分が非常に乏しく,大嚢胞を形成した症例の報告は極めて稀である1,2,4,11,14,15,17)
 今回,著者らはC5前根から発生し,単房性大嚢胞を形成した極めて稀な頸髄神経鞘腫の1例を経験し,これをGd-DTPA造影MRIにて術前診断し得たので,若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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