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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻3号

1993年03月発行

文献概要

研究

髄膜癌腫症の臨床的考察—頭蓋内圧分析を中心とした検討から

著者: 武田泰明1 鬼塚俊朗1 原岡襄2 古場群巳1 伊東洋2 三輪哲郎3

所属機関: 1社会保険中央総合病院脳神経外科 2東京医科大学脳神経外科 3厚生中央病院

ページ範囲:P.213 - P.220

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I.はじめに
 髄膜癌腫症Meningeal Carcinomatosis(以下MC)は,1870年のEberthの報告3)に始まり,最近の脳腫瘍全国統計では転移性脳腫瘍の5.5%を占めるとされている24).一般に多彩な臨床症状や高度の頭蓋内圧亢進等を呈し,急速に進行,予後不良な重篤な疾患群として知られている.これまで多くの臨床病理学的報告10,12,13,22)があるが,最近は早期診断や治療法の工により生存期間の延長も報告されている11,17,18,21).しかしながら本病態の頭蓋内圧分析による報告はきわめて少なく,経過中に出現する頭蓋内圧亢進の様相は単に漠然と理解されているにすぎない.今回われわれは,MCの頭蓋内環境を解明する一助として持続頭蓋内圧測定を行い,その圧分析の検討を中心に臨床的考察を行ったので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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