icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻3号

1993年03月発行

文献概要

研究

Single Photon Emission CTによる脳腫瘍血流量の検討

著者: 荒木有三12 今尾幸則1 安藤隆1 坂井昇1 山田弘1

所属機関: 1岐阜大学脳神経外科 2犬山中央病院脳神経外科

ページ範囲:P.227 - P.233

文献購入ページに移動
I.はじめに
 Single photon emission CT(SPECT)で計測される脳腫瘍血流量(TBF, tumor blood flow)は,133Xe吸入法SPECT(Xe-SPECT)においては,腫瘍組織の組織血液分配係数(λ)が不明で固定値を用いるため,計測されたTBF値が真の値を反映していないことが予想される.また,N-isopropyl-p—[123I]iodo amphetamine(IMP)静注法によるSPECT(IMP-SPECT)においては,IMPが腫瘍組織中は,chemical microsphereとして働かず,早期に洗い流されてしまうために,通常の早期画像では正しいTBFを示すとはいい難い.本研究では,脳腫瘍症例83例にSPECTを行い,TBF値と組織型,腫瘍血管数,術中出血程度などとの関連性を検討するとともに,Xe-SPECTやIMP-SPECTで計測されるTBF値の臨床的有用度について考察する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら