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研究
聴神経鞘腫摘出術において顔面神経をいかにして温存するか—“Micro-neurostimulator”の開発
著者: 関谷徹治1 岩淵隆1 清村孝一郎2
所属機関: 1弘前大学脳神経外科 2MT技研
ページ範囲:P.235 - P.238
文献購入ページに移動最近では電気生理学的術中モニタリングのための刺激,分析,及び記録機器の性能が飛躍的に向上して,手術場における生体電気現象の記録は比較的容易になってきた2).しかしこれらの機器本体に接続して使用する周辺機器の開発はまだ充分とは言えない.
聴神経鞘腫摘出術においては,頭蓋内電気刺激によって顔面筋誘発筋電図を記録し,これによって顔面神経の走行部位を同定する方法が広く普及している1).このための頭蓋内電気刺激電極としては,通常のマイクロサージェリー用のバイポーラー鑷子などが転用されていることが多い.しかしこれらは頭蓋内電気刺激竃極としては必ずしも最適であるとは言えない場合がある.
われわれは,手術用顕微鏡下での微細な操作に適し有効な電気刺激を加えることのできる刺激電極“Micro—neurostimulator”を試作し,その臨床有用性を確認しているので報告する.
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