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症例
内頸動脈狭窄症例に対する急性期Percutaneous Transluminal Angioplasty(PTA)の1例
著者: 山村明範12 柴田和則1 奥山徹1 平井宏樹1
所属機関: 1市立函館病院脳神経外科 2札幌医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.251 - P.256
文献購入ページに移動PTA(percutaneous transluminal angioplasty)は,1964年にDotterら4)により始められた方法で,1974年にGruntzigら5)がポリ塩化ビニル製のballoon catheterを開発し,以後脳神経外科疾患にも応用されるようになってきた.現在,脳神経外科領域のPTAは主に鎖骨下動脈領域以外に椎骨動脈,頸動脈の動脈硬化性狭窄の慢性期や高安病,fibromuscular dysplasiaの狭窄病変に対して行われるようになった.また最近はクモ膜下出血後のvasospasmに対しても試みられるようになってきている.今回われわれは,急性期内頸動脈狭窄症例に対してPTA治療を行い,良好な結果を得ることができたので文献的考察を加えて報告する.
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