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文献概要
症例
頸部皮下腫瘤として触知し得たDumbbell型頸髄神経鞘腫の2例
著者: 朝日稔1 花北順哉1 諏訪英行1 福田稔1 名村尚武1 水野正喜1 大塚俊之1
所属機関: 1静岡県立総合病院脳神経外科
ページ範囲:P.257 - P.262
文献購入ページに移動脊髄神経鞘腫は脊髄神経根より発生し,椎間孔を通して脊柱管内外に連なった形で進展するため,dumbbell型を呈することが多い1,13,14,21).特に頸椎レベルに発生した場合,椎体前側方に大きく進展した腫瘍の脊柱管外部分が皮下腫瘤として触知し得ることがある27).今回われわれは,頸部皮下腫瘤として触知し得た頸髄dumb—bell型神経鞘腫の2例を経験し,側方進入と後方進入の2stage operationにて全摘出を行い良好な治療成績を得た,その診断・治療について若干の知見を得たので文献的考察を加えて報告する.
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