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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻3号

1993年03月発行

症例

聴力障害にて発症した両側被殻出血の1例—いわゆるcortical deafnessについて

著者: 西岡宏13 武田泰明1 古場群己1 矢野純2 大岩泰之3 原岡襄3 伊東洋3

所属機関: 1社会保険中央総合病院脳神経外科 2社会保険中央総合病院耳鼻咽喉科 3東京医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.269 - P.272

文献概要

I.はじめに
 聴覚中枢の損傷で生ずる聴力障害はcortical deafness(皮質聾)と呼ばれ,一般に両側の側頭葉の障害によると考えられている.しかしこれまでこのような報告例は少なく,その病態あるいは責任病巣を含め不明な点が多い.今回著者らは7年前に右側被殻出血に対する皮質経山の血腫除去術の既往歴を有し,その後突然の聴力障害にて発症した左側被殻出血の1例を経験した.本病態を生じた責任病巣およびこれらcortical deafnessの概念とその臨床的問題点に対し若干の文献的考察を加えたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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