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研究
小児ウィリス動脈輪閉塞症のMR診断—MRIおよびMRAの有用性と限界
著者: 青樹毅1 松沢等1 宝金清博1 上山博康1 阿部弘1 宮坂和男2 斎藤久寿3
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科 3札幌麻生脳神経外科病院
ページ範囲:P.305 - P.311
文献購入ページに移動近年急速な発展を遂げるMRIは脳血管障害の診断において不可欠な検査法となってきており,殊に高磁場MRIでは脳実質病変のみならず頭蓋内血管の異常をも診断可能で,その有用性が報告されている7,23,18).またMRIの応用であるMR血管造影(MR angiography;MRA)は非侵襲的に血管構造を描出する新しい画像診断法であり,臨床的有用性が認められつつある1-3,14).今回,小児ウィリス動脈輪閉塞症の血管病変の描出能についてこれらMRL, MRA所見と脳血管撮影所見を比轍し,本疾患の診断における有用性と問題点につき検討を行ったので報告する.
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