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症例
約30年の経過中,長期緩解を示した脊髄硬膜外嚢胞の1例
著者: 高橋宏1 谷口真1 太田敬1 石島武一1 武田克彦12
所属機関: 1都立神経病院脳神経外科 2三井記念病院神経内科
ページ範囲:P.443 - P.447
文献購入ページに移動脊髄硬膜外嚢胞は1934年Elsbergら1)により初めて臨床像が明らかにされた稀な疾患である.青少年期の胸椎に好発し緩徐進行性の神経症状を示すが,ほぼ30%の例で症状の増悪緩解がみられる4,9).われわれは少年期の両下肢麻痺発症から長い緩解期を経て42歳の時にようやく診断が確定し外科的治療を行った1例を経験したが貴重な症例と考えられるので報告する.
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