文献詳細
文献概要
症例
前篩骨動脈を流入血管とするIntracerebral AVMの1例
著者: 山田與徳12 奥地一夫1 辻英彦1 森本江津子1 藤川朗1 小延俊文1 宮本誠司1 榊寿右2
所属機関: 1奈良県立医科大学救急医学科 2奈良県立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.459 - P.462
文献購入ページに移動前篩骨動脈をfeederとする頭蓋内AVMは,1963年にLepoireらによってはじめて報告され5),現在まで文献上27例の報告がなされている.これらの大多数は,nidusが硬膜に存在する硬膜動静脈奇形(以下duralAVM)である.一方,Teradaらは前篩骨動脈がfeederであるものの,nidusが脳実質内に存在する非定型例を1984年に報告し9),以来3例の報告1,8,10)がなされている.今回われわれも,前篩骨動脈がfeederとなりnidusが皮質に存在した頭蓋内動静脈奇形を経験し極めて稀な症例と考えられたので,文献的考察を加えて報告する.
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