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症例
中耳原発AdenomatousTumorの1例
著者: 黒岩敏彦14 森脇恵太1 長澤史朗1 太田富雄1 堤啓2 田邊治之3
所属機関: 1大阪医科大学脳神経外科 2大阪医科大学中検病理 3大阪府三島救命救急センター脳神経外科 4大阪府三島救命救急センター
ページ範囲:P.463 - P.466
文献購入ページに移動中耳内に腫瘍が原発することはまれである.その中でも,adenomatous tumorの分類は混乱しており,われわれ脳神経外科医にはなじみが薄い.これまでの報告のほとんどは耳鼻科領域からのものであるが,脳神経外科医が頭蓋底を扱う機会が多くなった現在,錐体骨の病変を扱う際には常に念頭に置くべき疾患である.今回われわれは,中耳内に原発し,組織学的にpapillary patternを呈するadenomatous tumorと診断した症例を経験したので報告する.
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