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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻7号

1993年07月発行

文献概要

研究

内頸動脈後交通動脈分岐部の血管膨隆病変—血管写所見及び術中所見からの検討

著者: 古市晋1 遠藤俊郎1 西嶌美知春1 高久晃1

所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科

ページ範囲:P.605 - P.609

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I.はじめに
 最近は未破裂動脈瘤に対して,積極的に手術が行われている機会が多い1-3).しかし,脳血管写上内頸動脈後交通動脈(IC-PC)分岐部に見られる血管膨隆に関しては,これが真の動脈瘤(AN)であるのか否か診断に苦慮する場合が少なくない.
 私達は,現在まで血管写上長径3mm以上のこの部の血管膨隆26症例28病変に対して外科的治療を行ったが,術中所見では真の動脈瘤は存在せず後交通動脈(Pcom)の起始部そのものが単に拡張しているに過ぎない症例を少なからず経験した.
 本論文では,これらの症例の術中所見と血管写所見を対比し,本病変の形態的特徴及び診断治療上の問題点につき検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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