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研究
慢性硬膜下血腫外膜の組織学的検討—発症にいたる血腫腔増大の機序の考察
著者: 長堀毅1 西嶌美知春1 高久晃1
所属機関: 1富山医科薬科大学脳神経外科
ページ範囲:P.697 - P.701
文献購入ページに移動成人の慢性硬膜下血腫は治療法のほぼ確立した疾患であるが,血腫外膜の発生機序及び発症にいたる血腫腔増大の機序などその病態生理については,未だ未解決な問題が残されている.
本疾患をCTにより経時的に観察すると,初期には血腫腔は低吸収域を示しつつ増大し,時間の経過とともに高吸収域に変化することが知られている6,8,15,20).このことは,発症にいたる血腫腔の増大機序が慢性硬膜下血腫の発生早期とその後では異なる可能性があることを示唆していると考えられる.今回われわれは,手術時に採取した血腫外膜の組織像を詳細に検討し,発症にいたる血腫腔の増大機序について若干の考察を行った.
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