文献詳細
文献概要
研究
脊髄動静脈奇形の治療—特に手術および人工塞栓術の適応について
著者: 飛騨一利1 阿部弘1 岩崎喜信1 蝶野吉美1 松沢等1 宮坂和男2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学放射線科
ページ範囲:P.711 - P.716
文献購入ページに移動脊髄動静脈奇形の診断に関しては,従来の脊髄腔造影,選択的血管撮影に加えて,最近ではMRI,MRangiography等の補助的診断技術の飛躍的進歩がみられる.しかしながら,その治療に関してはmicrosurgicaltechnique,人工塞栓術の発達があるとはいえ,脊髄疾患の中でも依然として,最も治療困難な疾患のままであると言わざるをえない.われわれはこの10年間に脊髄動静脈奇形の診断にて,17例に治療を行っているが,現段階における治療手段の適応について検討を加えた.
掲載誌情報