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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻8号

1993年08月発行

文献概要

症例

ガレン静脈瘤様形態を示した脳動脈奇形の1治験例

著者: 姉川繁敬1 林隆士1 鳥越隆一郎1 木原俊壱1 宇都宮英綱2 小笠原哲三2 後藤勝弥3

所属機関: 1聖マリア病院脳神経センター脳神経外科 2聖マリア病院脳神経センター神経放射線科 3飯塚病院脳血管内外科

ページ範囲:P.723 - P.728

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I.はじめに
 脳動静脈奇形(AVM)のうち深部正中部に発生するものの代表例としてガレン静脈瘤(VGA)が挙げられる.これらの症例における治療はきわめて困難であり,従って予後も不良である.原因の一つとしては,血管異常が解剖学的に深部に存在すること,high flowなことなどが挙げられる4,9).しかし,近年血管内外科の進歩に伴い,術前にembolizationを行うことにより比較的安全に手術へと治療を進めることが可能になってきた1,2,6-9,13,14).今回われわれは還流静脈こそガレン静脈(VoG)ではないが.形態的にきわめて類似した脳動脈奇形に対して,2回のembolization後に手術を施行し,根治せしめたので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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