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症例
Brachytherapyが有用と考えられた転移性脳腫瘍の2症例
著者: 東久登1 松本健五1 中川実1 津野和幸1 古田知久1 大本堯史1
所属機関: 1岡山大学脳神経外科
ページ範囲:P.729 - P.733
文献購入ページに移動転移性脳腫瘍の治療としてステロイド剤の投与,放射線療法,手術療法,化学療法,これらの併用療法等が行われているが,その予後は未だ満足できるものではない10).これまでのところ手術と放射線療法の併用療法が有用であるとされているが,手術困難な症例も多く,また放射線照射後再び増大してくる腫瘍に対しては治療選択は限られている4).
われわれは1987年より主に悪性グリオーマに対して192Irを使用した密封小線源療法(brachytherapy)を行いその有用性を報告6)してきた.今回,転移性脳腫瘍2症例に対してbrachytherapyを施行し良好な結果を得たので報告する.
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