icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻9号

1993年09月発行

文献概要

連載 脳循環代謝・9

NMR画像法を用いた局所脳循環測定

著者: 安里令人1

所属機関: 1京都大学核医学教室

ページ範囲:P.769 - P.774

文献購入ページに移動
I.はじめに
 脳のNMR画像の基になっているNMR信号は,主として脳組織と血液中の水分子から得られる.水分子中の水素原子核(プロトン)が持つ核スピンの磁気モーメントを外部磁場を加えておいて測定するのがNMR(核磁気共鳴法)であるが,それ自身微視世界の概念である核スピンは,脳の微小な環境を知るための探索子としてもちいうる.NMR画像法では血液潅流を水分子の微小な移動と解釈するが,水分子の微小な移動は分子拡散と局所磁場の不均一分布の2つの要素を用いて解析できる.本稿では,水素原子核の核スピンを探索子として局所血液潅流を測定する方法を明らかにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?