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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻9号

1993年09月発行

文献概要

研究

くも膜下出血における急死の原因の検討

著者: 北原孝雄1 増田卓1 相馬一亥1

所属機関: 1北里大学救命救急医学

ページ範囲:P.781 - P.786

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I.はじめに
 破裂脳動脈瘤によるくも膜下出血(SAH)の中に急死例が存在することは以前から知られている5,11,20,27).また,発症後病院にも到達しえず死亡するものはSAH患者の15%にも及ぶとされ2),このように発症後超早期に死亡するに至る臨床経過は,高血圧性脳内出血や脳梗塞などSAH以外の脳血管障害ではほとんどみられず16,23),SAHに極めて特徴的である,しかしながら,このようなSAHの急死の病態や急死の機序に関するまとまった報告はみられない.
 本稿では発症後ただちに心肺停止状態が確認されたSAH例を分析し,急死の病態,機序につき検討を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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