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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻9号

1993年09月発行

文献概要

症例

椎骨解離性脳動脈瘤の興味あるMRI所見

著者: 松山武1 星田徹2 榊寿右2

所属機関: 1明治橋病院脳神経外科 2奈良医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.819 - P.821

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I.はじめに
 近年,解離性脳動脈瘤に対する認識が高まるにつれ,後頭蓋窩くも膜下出血の1/3を占めるとまで報告されるようになってきた.
 解離性脳動脈瘤は,本来,内膜—中膜又は,中膜—外膜の間に解離がおこり,前者では,虚血症状,後者では,くも膜下出血がおこるとされ,椎骨脳底動脈領域において重要な位置を示すようになった.原因としては.atheromatous change, minor trauma,congenital, degenerative vascular ano—malyが考えられる.
 最近,angiography等の診断技術の向上により多く発見されneurologicaletiologyに関する文献も散見されるようになった.
 今回われわれは,right lateral pon—tomedullary syndromeを呈した解離性脳動脈瘤の1例を経験し,特にMRIにてdouble lumenを示唆するintramuralhematomaをとらえるという興味深い所見を得たので若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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