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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻9号

1993年09月発行

文献概要

症例

広範脳梗塞に対する内減圧術(特に海馬回切除)の経験—外減圧術との比較

著者: 鶴野卓史13 竹田正之1 今泉俊雄1 田之岡篤2

所属機関: 1小樽脳神経外科病院 2札幌医科大学脳神経外科 3大阪市立大学脳神経外科

ページ範囲:P.823 - P.827

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I.緒言
 内頸動脈や中大脳動脈などの脳主幹動脈閉塞症例では,脳梗塞急性期に高度の脳浮腫をきたし内科的治療のみでは救命できない場合がある.このような症例に対する外科的治療としては外減圧術が行われているが,必ずしも満足すべき結果は得られていない2,3,5,6,8,11-15).その一因として外減圧術が逆に術後脳浮腫を増強させるため,という報告も見られる1,4,7).そこで著者らはこのような例に対して,海馬回切除を含む内減圧術を行い満足すべき結果を得た.外減圧術を行った12例と内減圧術を行った2例の転帰,脳浮腫の増減などを比較検討し,若干の知見を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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