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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科21巻9号

1993年09月発行

文献概要

症例

脳転移をきたした舌癌の1例

著者: 井上卓郎1 中澤拓也1 京嶌和光1 中州敏1 松田昌之1 半田讓二1

所属機関: 1滋賀医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.833 - P.836

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I.はじめに
 舌癌は本邦では令悪性腫瘍の0.45%と比較的稀な腫瘍であるが,その80.2%に遠隔転移が見られ,臓器別の転移頻度は肺が46.7%と最も多く,中枢神経系への転移は2.5%と報告されている16).しかし,舌癌の脳転移に関する報告は極めて少なく,われわれの収集し得た限りでは2例の報告があるに過ぎない1,12).今回われわれは肺転移を伴う舌癌の化学療法後,再発を認めないにもかかわらず脳転移をきたした症例の詳細を報告し若干の文献的考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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