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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻1号

1994年01月発行

文献概要

研究

初回脳血管撮影で出血原因不明のくも膜下出血症例の治療方針の検討

著者: 小松洋治1 安田貢1 柴田智行1 小野幸雄1 兵頭明夫2 能勢忠男2

所属機関: 1県西総合病院脳神経外科 2筑波大学脳神経外科

ページ範囲:P.43 - P.49

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I.はじめに
 非外傷性のくも膜下出血の原因の多くは,動脈瘤や動静脈奇形などであり,脳血管撮影により出血原因が確定される.しかし,少数ではあるが初回の血管撮影で出血原因を確定しえない症例もみられ,このような症例の治療方針や再検査の必要性の有無などについて議論がなされている1-15)
 いわゆる“出血源不明のくも膜下出血”は,再出血の危険性は低く,予後も良好であるとされている1-3,7,10,11).しかし,脳血管撮影で出血源が描出されない症例のなかには,動脈瘤などが潜伏しているものもあり,このような症例が,みすごされ重篤な転帰となることは,臨床の場においては,厳に避けなければならないことである2,4,5,8,11-15)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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