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症例
乳幼児難治性慢性硬膜下血腫に対するReduction Cranioplastyの1例
著者: 堤一生1 浅野孝雄1 茂野卓1 松居徹1 伊藤正一1 中口博1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科
ページ範囲:P.61 - P.65
文献購入ページに移動乳幼児慢性硬膜下血腫の多くは,硬膜下穿刺,穿頭術もしくは硬膜下腔腹腔シャントによって満足すべき結果が得られている.しかし,先天奇形や頭部外傷など先行する疾患による脳萎縮が著明な例では,頭蓋脳不均衡状態のため治療に難渋させられることが稀ではない.われわれは頭部外傷後の広範な脳萎縮に続発した慢性硬膜下血腫に対し,前出の各種治療を試み失敗に終り,最終的に頭蓋脳不均衡の是正のため頭蓋縮小術(Reduction Cranioplasty)を試み満足すべき結果を得たのでその詳細につき報告し考察を加えた.
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