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症例
Persistent Trigeminal Artery Variantに合併した海綿静脈洞部内頸動脈瘤破裂による1くも膜下出血例
著者: 林基弘1 平孝臣1 寺坂則夫1 谷川達也1 高倉公朋1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター
ページ範囲:P.67 - P.70
文献購入ページに移動1972年Tealら14)が,内頸動脈より分岐し脳底動脈に直接終わらず小脳動脈へ終枝する異常血管をpersistent trigeminal artery variant(PTAV)と命名して以来今までに多くのPTAV例が報告されている.また,persis—tent trigeminal artery(PTA)に海綿静脈洞内内頸動脈瘤が合併しやすいことは一般に知られているが,PTAVに同部動脈瘤が合併した報告はわれわれが知るかぎり,3例のみである.今回著者らはくも膜下出血にて発症し,PTAVの海綿静脈洞内起始部に動脈瘤を合併した1症例を経験し,直達手術を施したので文献的考察を加えて報告する.
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