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研究
ラット重症脳損傷の急性期実験モデルにおける病理学的研究—電子顕微鏡および免疫組織学的所見を中心に
著者: 志村俊郎12 王運杰1 星野茂1 小林士郎1 中澤省三1
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科 2日本医科大学付属多摩永山病院脳神経外科
ページ範囲:P.955 - P.962
文献購入ページに移動近年magnetic resonance imaging(以下MRIと略す)等の画像診断の進歩により,瀰漫性脳損傷は概念として確立されたといっても過言ではないと思われる6).しかしながらその真の病態は,軸索損傷の機序が不明なことからも,未だ全て解明されたとは言いがたい.著者らは,瀰漫性脳損傷の究明には動物モデルにおける種々の衝撃圧の強度による脳損傷の経時的な観察が必要と思われた.そこでわれわれは共著者の王ら12)により作成されたラット重症脳損傷モデルを電子顕微鏡および免疫組織学的に検索したので,文献的考察を加え報告する.
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