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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻11号

1994年11月発行

文献概要

研究

右被殻出血におけるDiaschisis—血腫進展度・血腫量との相関

著者: 小笠原邦昭12 沼上佳寛1 北原正和1

所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科 2広南病院脳神経外科

ページ範囲:P.1021 - P.1027

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I.はじめに
 神経線維が破壊されると,その神経線維と結合している遠隔部の神経細胞の活動が低下する現象があり,これはtransneuronal depressionあるいはdiaschisisなどという表現で知られている2,4,8,17,21,25).このdiaschisisにおいては,神経細胞のdeactivationによる代謝の低下とcouplingして局所脳循環も低下することが知られている2,16,17)
 一方,脳内出血は基本的には脳実質の破壊が局所に止まっており,原病巣の障害度と遠隔部に出現するdi—aschisisとの関係を知るのには有用な病態と考えられる.そこで今回われわれは,右被殻出血症例のみを対象にそのdiaschisisの程度を亜急性期に施行したN-iso—propyl-p—〔123I〕iodo-amphetamine(IMP) SPECTによる脳循環の測定から知り,血腫進展度・血腫量と比較検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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