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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻11号

1994年11月発行

文献概要

症例

先天性脳動脈瘤との鑑別が困難であった外傷性前大脳動脈瘤の1例

著者: 徳野達也1 伴貞彦1 新宮正1 山本豊城1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.1073 - P.1076

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I.はじめに
 外傷に起因する外傷性脳動脈瘤は全脳動脈瘤の0.5—2%と2,3,15),比較的まれではあるが,一度破裂すると非常に予後不良であり2,3),早期に発見し適切なる処置を施すことが心要である4,12).しかし,その診断はしばしば困難で,外傷後一定期間を経てから動脈瘤の破裂によりはじめて発見されることが多く,破裂前に診断されることは少ない.今回,われわれは受傷直後より脳内に大きな血腫を形成し,先天性動脈瘤との鑑別が困難であった前大脳動脈末梢部の外傷性動脈瘤の症例を経験したのでその診断および病因を中心に文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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