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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻11号

1994年11月発行

文献概要

症例

術中圧縮綿から飛散した綿繊維により発生した異物性肉芽腫の1例

著者: 中山貴裕12 嶋崎勝典1 小野純一1 大里克信1 山浦晶1

所属機関: 1千葉大学脳神経外科 2昭和大学形成外科

ページ範囲:P.1081 - P.1084

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I.はじめに
 術後残存した手術材料の圧縮綿が原因で形成された肉芽腫はこれまでいくつか報告されている.しかしそれらの報告はすべて圧縮綿をsheetのまま術野に残してきたものばかりである.われわれは手術中に術野からの出血に対応するため圧縮綿が急に多量に必要になった.そして圧縮綿を水中で充分洗浄せずに使用し,また,圧縮綿の縁でcoagulatorを使用した.それらが原因で術野に残存したと思われる細かい綿繊維がもとになり肉芽腫が形成された稀な1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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