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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻12号

1994年12月発行

文献概要

研究

右被殻出血におけるDiaschisis—運動機能との相関

著者: 小笠原邦昭12 沼上佳寛1 北原正和1

所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科 2広南病院脳神経外科

ページ範囲:P.1123 - P.1129

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I.はじめに
 神経線維が破壊されると,その神経線維と結合している遠隔部の神経活動が低下し,さらに同部の循環代謝が低下する現象があり,これはdiaschisisとして知られている1,15,17)
 右被殻出血におけるdiaschisisを検討した第1報にてわれわれは,血腫が内包へ進展すればする程,血腫量が多くなれば多くなる程右運動野および左小脳半球の局所脳循環が低下することを示した18).これはすなわち,血腫による被殻・内包の破壊の程度に従って遠隔部にdi—aschisisが生じているものと考えられた18)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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