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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻12号

1994年12月発行

文献概要

研究

被殻出血の転帰に関する検討—重回帰分析を用いて

著者: 平野宏文1 横山俊一1 朝倉哲彦1

所属機関: 1鹿児島大学脳神経外科

ページ範囲:P.1135 - P.1140

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I.はじめに
 高血圧性脳出血は高血圧治療の普及により近年減少する傾向が見られるが,個々の患者については,一度発症すると後遺症を残し,日常生活を制限される場合が少なくない.この発症後の機能回復においては,麻痺の程度,年齢,治療等,様々な因子が関与していると考えられる2,3).以前より高血圧性脳出血とその予後についてはCT分類,血腫量,血腫の進展様式,神経学的重症度,手術等との関係が個々に検討されてきたが1,4-7,17),むしろ,これら各因子の相互作用を考慮する必要があると考えられる.
 今回,著者らは高血圧性脳出血の中でも最も頻度の多い被殻出血について発症時の所見,検査結果,治療とactivity of daily living(ADL)に関する転帰についての関係を明らかにすることを目的とし,重回帰分析解析の手法を用いて検討した.重回帰分析解析の臨床的な応用に関しては,なお,その適応に問題点のあることも確かであるが,一応の結果を得たので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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