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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻12号

1994年12月発行

文献概要

症例

遺残動脈を有する脳血管障害症例の検討

著者: 原田薫雄1 魚住徹1 栗栖薫1 隅田昌之1 中原章徳1 右田圭介1

所属機関: 1広島大学脳神経外科

ページ範囲:P.1153 - P.1158

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I.はじめに
 胎生期には内頸動脈の原基であるprimitive internal carotid arteryと椎骨動脈の原基であるlongitudinal neural arteryの間に多くの動脈吻合枝が存在し,血液の供給がなされている.脳血管系はこれらの吻合枝が次第に消失することによりその完成をみるわけであるが,一部稀に生後まで胎生期遺残動脈として残存することがあり,各種血管障害,脳腫瘍等の診断において偶発的に発見される.今回,われわれは1987年から1993年の6年間に広島大学脳神経外科にて経験された胎生期遺残動脈に脳動脈瘤,脳動静脈奇形を合併した5症例の臨床的特徴について検討したので文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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