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症例
透析患者に発生した二胞性慢性硬膜下血腫の1例
著者: 宮田賢1 山崎駿1 岩井泰博2 平山昭彦3 玉木紀彦4
所属機関: 1高槻病院脳神経外科 2高槻病院病理 3千船病院脳神経外科 4神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.1163 - P.1167
文献購入ページに移動CT上多胞性を示す慢性硬膜下血腫は臨床上時に経験されるが,その多くは各胞が互いに連絡しており穿頭術にて良好な結果が得られる.しかし,血腫腔が隔壁にて完全に分離されているような症例では開頭術による血腫および隔壁の除去が必要となるが2),その報告例は意外に少ない1,3,12,14,16,18).今回われわれは透析患者に発生した慢性硬膜下血腫症例で穿頭術後に二胞性血腫であることが判明し,開頭術にて血腫腔が隔壁にて完全に二分されているのを確認したのでその成因,治療につき考察を加えて報告する.
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