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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻12号

1994年12月発行

文献概要

症例

成人期に発症した腰部硬膜内脂肪腫の1例

著者: 今泉俊雄1 新谷俊幸2 末武敬司2 竹田正之2 大滝雅文3

所属機関: 1王子総合病院脳神経外科 2小樽脳神経外科病院 3札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1169 - P.1172

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I.はじめに
 脊髄脂肪腫を構成する脂肪細胞は非常に分化した細胞であり,病理組織学的には,正常脂肪細胞と明かな差異がない2).しかし急速に増大したり2),成人期に発症したりする症例5,8,9,12,14,18,19)が報告されている.一般にcervicothoracic lipoma,lumbosacral lipomaの2群に分けられ,前者は先天奇形との関連は薄く,その意味で腫瘍的性格が強いといわれる.後者は二分脊椎などの先天奇形との関連があり,小児,若年成人に発症するため先天的な腫瘍として知られ12),本来皮下脂肪と連続していることが多く,硬膜内のみに存在するのは稀である4).われわれは成人期発症の腰部硬膜内脂肪腫の稀な1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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