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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻2号

1994年02月発行

文献概要

研究

Sublabial Transsphenoidal Approach後の口部合併症とEndonasal Transsphenoidal Approachの利点

著者: 有田和徳1 魚住徹1 矢野隆1 栗栖薫1 広畑泰三1 貞友隆1 武智昭彦1 江口国輝1 飯田幸治1

所属機関: 1広島大学脳神経外科

ページ範囲:P.119 - P.124

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I.はじめに
 Transsphenoidal surgeryは,1970年代以降,下垂体腺腫に対する第一選択として定着している.この手術の基本は鼻中隔粘膜を剥離して,スペキュラを挿人し,トルコ鞍底に到達することであるが,鼻中隔への到達方法としては,上口唇下粘膜を切開するsublabial approachと鼻中隔粘膜を切開するendonasal approachがある.本邦では,日本人の前鼻孔が小さいという理由から,大多数の施設ではsublabjal approachが採用されている.
 しかし,sublabial approach術後患者において,上口唇の痛みやしびれなどの訴えは少なくない.われわれは,sublabial approachに伴う,これらの口部の合併症について詳細な聴き取りを行い,その頻度を明らかにした.さらにこれらの合併症を克服する方法として,これまで14例についてendonasal approachを施行したので,われわれが行っている手術法の要点を記し,本法の利点と問題点,本法の適応について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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