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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻2号

1994年02月発行

文献概要

研究

Rabbitクモ膜下出血モデルの遅発性脳血管攣縮におけるCalcitonin Gene-related PeptideおよびVasoactive Intestinal Potypeptideの効果

著者: 清水宏明1 今泉茂樹2 上沼敏彦3 田島正裕3 吉本高志1

所属機関: 1東北大学脳神経外科 2国立仙台病院脳神経外科 3資生堂基礎科学研究所

ページ範囲:P.131 - P.139

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I.はじめに
 クモ膜下出血後(SAH)の遅発性脳血管攣縮の病因,病態さらに治療法に関する研究は多いが,近年,免疫組織学的手法の進歩などに伴い脳血管に分布する神経に含まれる血管作動性物質(vasoactive substances,以下VAS)に関する知見が蓄積され,脳血管攣縮への関与が注目されている6,7,14,23).今回われわれは,これらVASのうち血管内皮非依存性に,すなわちEDRF(endothelium-derived relaxing factor)を介さずに強力な血管拡張作用を発揮するとされるCGRP,VIPに注目し,兎実験的脳血管攣縮モデルを用い攣縮血管に及ぼす効果について検討した.また各々の物質の効果比較のため,対照薬剤として細胞内カルシウム拮抗剤であり,実験的にも臨床的にも脳血管攣縮寛解効果の認められているHA107720,21)を用いた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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