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研究
AOVM(Angiographically Occult Vascular Malformation)の症候学的特色とMRI所見
著者: 木田義久1 小林達也1 田中孝幸1 雄山博文1 岩越孝恭1
所属機関: 1小牧市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.141 - P.145
文献購入ページに移動Angiographically Occult Vascular Malformation(以下AOVM)とは,脳血管撮影によっては描出されない,脳血管奇形の総称であり,病理学的には,血栓化した脳動瀞脈奇形,静脈奇形,海綿状血管腫,capillary telangioectasiaあるいはこれらが混合したものを含むと考えられている2,4,9,10,13).これらは,CT,MRI所見のみならず,それぞれの発症年齢,発症部位,発症様式などの臨床的特徴も比較的類似していることが知られている5).
AOVMは,しばしば偶発的に発見されることがあり,無症状のまま経過することも多く,出血,痙攣発作などで症候性となる頻度についてはまだ十分に解明されていない1,8).今回当院で経験したAOVMについて,臨床的特色とMRI所見とを検討し,それぞれの関連性について報告する.
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