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症例
側頭部腫瘍と鑑別が困難であった急性再発性散在性脳脊髄炎の1例
著者: 長谷川洋1 尾藤昭二1 越野兼太郎1 小橋二郎1 祝迫恒介1 福島祐治1
所属機関: 1大阪厚生年金病院脳神経外科
ページ範囲:P.185 - P.188
文献購入ページに移動急性散在性脳脊髄炎(Acute Disseminated Encepha—lomyelitis,以下ADEMと略す),および急性再発性散在性脳脊髄炎(Acute Relapsing Disseminated Encepha—lomyelitis以下,ARDEMと略す)は,多発性硬化症と関連した免疫学的機序により発症する中枢神経系の脱髄性脳脊髄炎である2,5).名前の如く病巣が散在性で急性に発症し,意識障害など重篤な症状で出現するのが特徴であるが,単一の病巣で発症したため,gliomaとの鑑別が困難であった症例を経験したので報告する.
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