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研究
高血圧性被殻出血の脳循環
著者: 吉永真也1
所属機関: 1福岡大学筑紫病院脳神経外科
ページ範囲:P.223 - P.229
文献購入ページに移動高血圧性脳出血患者の社会復帰あるいは自立生活を阻害する大きな要因として,高次大脳機能障害が挙げられる.この高次大脳機能障害は出血による局所脳傷害から波及する広範な代謝障害すなわちremote effect1,10)が原因と考えられている.一方局所脳循環動態は高次大脳機能の客観的評価や予後判定の指標として評価されており,多くの報告があるが,経時的な変化を観察した研究は見あたらない.本研究では,高血圧性被殻出血の病態解明,治療成績の向上を目的として,局所脳血流量を経時的に測定し,血腫量,血腫伸展方向,治療法,転帰との相関を検討した.
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