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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻4号

1994年04月発行

文献概要

症例

巨大嚢状転移性脳腫瘍の長期生存例

著者: 片岡和夫1 植嶋利文1 新山一秀1 黒田良太郎1 有田憲生1 井奥匡彦1 山田和雄2 種子田護2 早川徹2

所属機関: 1近畿大学脳神経外科 2大阪大学脳神経外科

ページ範囲:P.339 - P.341

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I.はじめに
 これまで根治的治療が困難と考えられがちな転移性脳腫瘍に対しても外科摘出術,化学療法,放射線治療など集学的治療により一部ではあるが長期生存の可能性も報告されるようになってきた4,8,10).さらにこうした転移性脳腫瘍患者の予後に関係する要因についてもさまざまな角度より多くの検討がなされている2,4,8,9).当然脳に転移している腫瘍のサイズもその予後を左右する重要な要因となりうると考えられる.今回われわれは肺癌より長径6.5cmにもおよぶ巨大な転移性脳腫瘍を摘出し,術後33カ月以上再発を認めない症例を経験した.そこでこの症例について報告し,腫瘍のサイズ,その外科的摘出法とその予後に関して検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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