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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科22巻4号

1994年04月発行

文献概要

症例

腫瘍性病変との鑑別を要する小脳梗塞—MRIによる診断

著者: 八巻稔明12 田辺純嘉2 高村幸夫1 山村明範1 越智さと子1 中川俊男1 端和夫2

所属機関: 1新さっぽろ脳神経外科病院 2札幌医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.349 - P.352

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I.はじめに
 小脳梗塞はしばしば脳血管障害に特徴的な突然発症としてとらえがたいことがあり4),また画像上占拠性病変としての圧排像や造影剤による増強効果を示すことがあることから腫瘍との鑑別が問題となることがある6,9).発症からのある時点でCT上腫瘍との鑑別がつかない場合は,その後の経過を追跡すれば鑑別が可能であるが,できるだけ早期に診断し適切な治療を行うことが望ましい.MRIの出現により,これまでCTや臨床所見のみでは診断が困難な症例においても,急性期に小脳梗塞の正確な診断が可能となってきた.最近われわれが経験した3症例を呈示し,MRIを含めた小脳梗塞と腫瘍との画像上の鑑別点について報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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