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症例
頭蓋咽頭腫の放射線治療16年後に発生した傍側脳室Anaplastic Astrocytomaの1例
著者: 清水宏明12 藤原和則1 小林紳一1 北原正和1
所属機関: 1石巻赤十字病院脳神経外科 2東北大学脳神経外科
ページ範囲:P.357 - P.362
文献購入ページに移動脳腫瘍の治療において放射線治療は手術と並んで重要な地位を確立しているが,一方,放射線治療後,比較的長期生存を果たしている症例の中に新たに放射線誘発脳腫瘍が発生することがあり注目されている.放射線誘発脳腫瘍としては肉腫,髄膜腫の頻度が高くこれらに比べると神経膠腫はまれである7,12).
今回,頭蓋咽頭腫の手術および放射線治療後16年を経過して脳梁を中心とした傍側脳室部にanaplastic astrocytomaを発生した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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